歯を失ったときの選択肢としては、入れ歯、ブリッジ、インプラント、歯の移植があります。保険の治療としてブリッジが挙げられますが、健全な歯を削ることや支えとなる歯に負担がかかるというデメリットがあります。入れ歯は、ブリッジより歯を削らず、残った歯の負担も少ないですが、全くないという訳ではありません。インプラントは、費用がかかりますが残っている歯への負担を考えると、ブリッジ、入れ歯より優れています。
患者様ご自身の歯でしっかり噛めるよう、患者様に合った治療をご提案していきます。
「インプラント」とは、歯の抜けたところに、人工の歯根を植え、しっかりと顎(あご)の骨に固定した後その上に人工の歯を製作し装着する方法です。
天然の歯と同様の、健全な咀嚼運動(噛み砕き、飲み込む運動)ができるようになります。
インプラントには、従来の入れ歯のようにアクリル系やプラスチックの床(ピンク色の部分)、あるいは残存している歯に引っ掛ける留め金が必要ないので、口の中がスッキリとし、本来の自然な運動が蘇ります。
また製作された人工の歯もピッタリと固定されてますから、固いものでも楽に食べられるようになります。
カルシテック・インプラントの表面に使われている材料は、ハイドロキシアパタイトと呼ばれ、顎(あご)の中で積極的に骨と結合しようとする生体活性材料です。
他のインプラントシステムと比較しても、さらに生体と馴染みやすく、身体に全く影響はありません。
インプラント自体は材料的に考えると半永久的なものです。
しかし、実際に考えなければならないことは、生体との調和です。
したがってその寿命は、患者さんのお口の手入れによってきまります。
天然歯と同様に、手入れが悪ければインプラントの寿命も短くなります。
治療後の口腔内衛生管理はとても大切ですので歯科医師衛生士の指導にしたがってお手入れの方法を学んでください。
1)取り外しの入れ歯が嫌いな人、または仕事その他の事情で不都合な人
2)歯が抜けたところを治療するために残った歯を削られたくない人
3)入れ歯で、発音や発声に不便を感じている人
4)総入れ歯が合わず、生活にも支障をきたし、不快感を抱いている人
5)歯周疾患などでたくさんの歯がなくなり、入れ歯を装着すると残っている歯に悪影響を及ぼすと考えられる人
インプラントを顎(あご)の骨に植える手術は、麻酔して行いますから、痛みは心配ありません。
インプラントの手術は、綿密な計画の下に行われますので、手術時間の概要については事前の審査診断により決定されます。
インプラントを植立する場所、本数、その他の要因により手術時間が異なりますので詳しくは医師にご相談下さい。
※ただし、年齢、口腔状態などのよっても、個人差がありますので、医師の説明をよく聞いて下さい。
歯が1本抜けている場合、従来の治療法では両側の歯を削りブリッジという方法が取られていました。
しかし、インプラントならぬけた部分のみにインプラントを行うことができるので、他の歯を削る必要がありません。
たくさんの歯が抜けている場合、従来のブリッジなら残っている歯だけで、かむ力を支えなければなりません。
このかむ力はとても大きなものです。
インプラントにすると、本来の歯数のバランスがとれますので、咬合圧(かむ力)による負担が少なくなります。
奥歯が抜けている場合、従来の方法では、取り外しする入れ歯でしたが、インプラントすると、取り外さないですむブリッジが入れられますから、しっかりと固定され、安心して食事ができます。
インプラントを顎(あご)の骨に植え込む1次手術と、インプラントが顎(あご)の骨と生着した後にインプラント用の人工歯を取り付ける支台を装着する2次手術、そして歯列の型を採る印象採得、その模型を用いて製作したインプラント用人工歯の装着、その他などで最低でも6~8回の通院が必要です。
また1次手術から最終人工歯の装着までの期間は、年齢、口腔状態により個人差(約4ヶ月~1年半位)がありますので、医師の説明をよく聞いて下さい。
インプラントは、体調に問題がなければ、若い人から高齢の方まで治療を受けることができます。
高齢で顎(あご)の骨の少ない方は、特別な方法でインプラントすることもできますので、担当の医師にご相談下さい。
人間の体は年齢とともに変化してゆきますから、インプラントも定期的に調整する必要があります。
定期検診で適切な処置をしておくことが、インプラントの寿命を延ばすことにつながります。
天然の歯とインプラントの形態は同じではありません。
そこでハブラシだけではなく、インプラントの形態に合わせた補助掃除器具を使用する必要があります。
医師や衛生士から教えられた掃除方法で、毎日必ずお口の中を掃除して下さい。
たとえ周りの歯が悪くなって抜けてしまっても、その部分に新しいインプラントを植立し、上部に装着する人工の歯を追加することで、再び本来の機能や美 しさを回復できます。
インプラントの治療費は、手術料とインプラントの材料費、インプラントに装着する義歯の費用の合計です。
担当の医師の説明をよく聞いた上で、お支払い方法も含めよくご相談下さい。
赤間先生プロフィール | |
平成04年03月 | 福岡歯科大学卒業 |
平成04年04月 | 佐賀医科大学(現佐賀大学医学部)歯科口腔外科学講座入局 |
平成07年04月 | 佐賀医科大学医学部麻酔学講座入局 |
平成07年10月 | スウェーデン、イエテボリ大学ブローネマルククリニックにて研修 |
平成09年09月 | 歯科クリニックあかま開業 |
平成13年09月 | EEAO出席(イタリア ミラノにて) |
平成14年06月 | USC(L.A.カリフォルニア)臨床外科教授の下研修 |
UCLA(L.A.カリフォルニア)審美歯科研修 | |
平成15年09月 | SJCD原宿マスターコース(山崎長郎主宰)にて研修 |
平成17年01月 | K Dental Implant Office開業 |
平成17年04月 | グアムにてカダイバーコースサイナスリフト講師担当 |